丸寿が目指す最高の真鯛養殖のポイントは、立地、エサ、稚魚、チェック体制の4つが重要と考えています。
丸寿海産の真鯛養殖は、紀伊半島の須賀利に位置しています。水温の変化も少ない最高の立地です。
育てた養殖真鯛の稚魚は、成長も早く病気にも強いのが特徴です。また、生簀の状態にも気を配っています。
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https://www.youtube.com/watch?v=kt4vH7ncaEE
投薬はほとんど行わず(県の検査も全てクリア)、安全性の高い環境で育てる事で、「みやび鯛は、臭みがない」「甘みが、他のタイとまるで違う」と評価を頂いています。
遊離アミノ酸が多く「うまみ」が魅力です。
安定した身質を提供できるように「ごまセサミン、茶カテキン、昆布粉末」配合の専用飼料で、規格化された給餌ルールによって養殖されます。歯ごたえの良さと上質な味わいが自慢の真鯛です。
全国的に養殖真鯛として名の知られている三重県、その中でも養殖に最も適応している須賀利は、水深が40m、深い所では、50M以上もある所に生簀を施置し養殖が行われています。海流の流れも速く、残餌や糞尿による沈殿物が非常に少ない為、毎年行う水質調査では優良養殖場として位置しています。
前記でも述べたように、須賀利湾は他の地区に比べ養殖漁場として地形的にも恵まれた湾であり、条件性病原体の発生は、もちろん赤潮等の発生率も極めて低く、又、 平成11年に公布された「持続的養殖生産確保法」により須賀利養殖組合では、全ての養殖生産者自らが漁場環境の悪化を防ぐ為に生餌を禁止し、環境に優しく、自然に還りやすいDP(ドライペレット)・EP(エクストルーデットペレット)飼料を使用しています。
そういった事により今まで以上に水質・漁場・資源の環境を持続的に維持していけるよう、日々労力しています。
かつて須賀利は1980年代から1990年代半ばにかけ、ハマチ養殖が盛んに営まれており、飼料としても生餌を主流にされていました。
1990年代半ば頃にハマチの価格暴落による打撃を受け、ハマチ養殖からタイ養殖へと切り替わる業者が増えていきました。育成飼料も生餌から船上モイストへと移行して2000年に入ると、自然環境、水質汚濁の問題が騒がれ出し、「持続的養殖生産確保法」により環境保全に努める漁協へと改革していき、生餌の禁止と生産者自らの意識改革により船上モイストから、完全DP(ドライペレット)へと移行していきました。
潮替りの良い須賀利湾では、残餌や糞尿などによる、硫化物(AVS)が非常に少なく帯泥していない事から多様な底生生物が生息しています。過去に遡ってみても、条件性病原体による斃死が出ていない為、ワクチンの摂取、抗生物質の投与等は行っていません。
ただその中でも他県、湾からの受入れにより、エラ虫・ハダ虫等が持込まれ、それが感染を起こしたケースがありましたが、農水省の法律の基、許可のある薬品を使用し迅速な対応をした事はあります。今ではそういった感染を防ぐ為に持込する際は、必ず水産試験所の検査を受けた魚に限り受入れ可能になり、原則として義務付けられています。
現在、須賀利の養殖真鯛においては全て生簀番号で管理されており、須賀利漁協が一括して生産者及び、稚魚、飼料の導入先等全ての履歴を管理しています。
養殖魚に対する消費者のイメージは、外国産はもちろんのこと、国内産も決して良いとは言えません。水質汚染が進む現在、必ずしも天然魚が安全と言い切れるだろうか?
又、いい加減で偽りのある履歴が出回る中消費者は何を信用し安心して物を購入できるでしょうか。天然・養殖に関らず本来のトレーサビリティが確立され、安全性・品質において自信・責任を持って消費者に薦められる物であればと考えております。
須賀利真鯛は、良質の漁場を最大限にいかし、安全性と安心・品質を第一に考えている生産者の努力と理念により、これが可能になる商品です。堅実な企業を通して須賀利真鯛の本来の姿を一人でも多くの消費者の方々に理解して頂き、安心して購入できる商品だと言う消費者自身の意識改革にも貢献していきたいと考えています。